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2021.03.01
佐渡相川ではじめた二拠点生活ヒストリー(前編)「何のために」/Lane株式会社 代表・雨宮隆三
#BORDERLESSヒストリー

はじめまして。雨宮です。

はじめまして。
Lane(レイン)株式会社の雨宮隆三(アメミヤリュウゾウ)です。

 
Lane株式会社は、2021年1月新潟県佐渡市相川で創業。
世界遺産推薦を目前に控えた佐渡金銀山のまち佐渡市相川を拠点に、以下の事業を行っています。

 

  • 古民家を活用した佐渡相川のまちづくり開発
  • 佐渡相川に関わる人を増やす活動
  • 移住や二拠点生活者を増やす為の「ひとづくりのプログラム」や「マッチング支援」

事業の詳細は後ほどあらためて。

 

今回の記事では、

なぜ佐渡相川で創業することになったか。

今どんなことを考えているのか。

についてお話させていただきます。

 

佐渡相川に訪れて1年。大阪と佐渡の二拠点生活。

もともと大阪に住んでいた私が、最初に佐渡へ訪れたのは、2020年4月。
本格的に地域と関わり始め、大阪と佐渡の二拠点生活をスタートさせたのが2020年の8月からですので、実質10ヶ月ほどしか経っていない新参者です。
しかし今では、佐渡相川のまちにどっぷり浸かっています!

まちの人やお店と接点を持ち、いっしょに呑んだり、ご飯食べたり、仕事をしたり。充実した日々を送っている私ですが、実は最初からではありませんでした。

 

会社を退職「地域活性の仕事がしたい」

私は2020年3月末にサラリーマンを辞めました。

 
理由は、地域活性の仕事をしたかったから。

 

それまでIT会社に勤めていた私は、その当時に複数の地方新聞社とお付き合いさせていただいておりました。

その中で6年ほど前から、新規事業支援のお仕事をさせていただくご縁があったのが新潟日報社。

 
私は新潟県内に向けた新規事業に深く関わり、新潟日報社と長くお付き合いしてく中で、新潟をスタートに地域活性の仕事がしたいと考え独立を決意しました。

 

そして2019年11月。前職の社長に退職の話をし、今後やりたいことを伝えたときにこう言われたのです。

 

「お前はそれだけ地方でやりたいと言っているのに、なぜ移住しないんや」

私は言葉に詰まりました。

 

いや多分何か説明したんだと思います。

しかしそれは、繕った言葉だったのです。

 

私の独立へのスタートは、この問と自問自答する中で進めてきました。

 

「私がやりたいことは本当に地域活性なのか?」

 

佐渡に関わりはじめる

前職時代の社長を通じて、株式会社NOTEの藤原社長と出会いました。
本社を兵庫県におく株式会社NOTEは、古民家を活用したまちづくり開発を行っている会社です。

 

藤原社長とはかれこれ10年のお付き合い。
仕事だけではなくプライベートでもご一緒させていただき、公私ともにお世話になっていました。もともと関西に地縁がなく転勤で大阪に来た私にとっては、何でも相談できる兄貴のような存在。

 

そんなNOTEと新潟日報社をつなぎ、協業の新規事業で新潟の各地域の古民家を活用したまちづくりをできないか?というプロジェクトを行うことになったのです。

 

ちょうどその時にNOTEにお問合せ頂いていたのが、一般社団法人佐渡観光交流機構でした。

 

そんなタイミングが重なり、新潟日報社×NOTEが手掛ける新規事業プロジェクトの最初のエリアを「佐渡で行おう」という方向に話が進んでいきました。

本当にやりたいことの答え

同時に私は以前の問を考えていました。

 

「私がやりたいことは地域活性なのか」

 

自問自答を繰り返す中で、ひとつの答えが出てきました。

 

「自分自身のこれからの生き方を変えたい」

 

決して後ろ向きではなく、とてもシンプルな想い。

 
私は今年で45歳。
自分がより年齢を重ねた時に、良い人生だったと言えるだろうか。

 
その時に私は、「地域に関わっていたい」と思ったのです。

 

地域活性ではなく、自分の人生のために地域に関わる機会がほしい。

まだはっきりとしてなかったのですが、そんなことを思い始めました。

 
そしてその機会を佐渡でいただけないかと考えたのです。

また私と同様に、都市に住む人が地域と関わる機会を増やす事業「人づくりの事業」ができないかと考えました。

 

ちょうど世間はコロナ真っ只中。
リモートワークの働き方が徐々に進む中で、生き方や働き方を変えたいと思う私のような人は、これからますます増えてくるのではないかと思ったのです。

 

また私が考える「人づくりの事業」は佐渡にとっても大きな価値のあるということがわかりました。

 

佐渡観光交流機構の話を伺った際、「関係人口100万人の島を目指す」とおっしゃっていたのです。
「関係人口」とは、地域外のよそ者ではあるけれど、地域のファンとなりリピートして訪れ、積極的に地域と関わってくれる人のこと。

 

まさにそんな存在を増やすお手伝いができるのではないかと考えたのです。

3社連携協定が締結。佐渡で活動する機会が巡ってきた!しかし…

2020年7月。佐渡観光交流機構・新潟日報社・NOTEの3社による連携協定が締結されました。

 

緊急事態宣言が発令される中でしたが、私は新潟日報社とNOTEを結び、佐渡観光交流機構との接点を強めていく役割を担いました。
人の往来が制限される中、なんとかテレビ会議を重ね3ヶ月で連携協定を結ぶに至ったのです。

 

私も正式にオファーをいただき、NOTEの佐渡エリア担当の活動を株式会社Laneにて下請けとして受託。

 

ついに地域と関わる機会が巡ってきました!

 

しかしここから私は苦戦します。

 

地域と関わるということの意味を考えさせられることに・・・。

 

この続きはまた次回!

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