オーナー企画
2022.01.11
【まちづくりチーム「相川車座」代表・岩崎元吉士さんインタビュー】「人と酒を熟成していきたい」相川車座が金鶴の熟成酒をつくる理由
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BORDERLESS佐渡「ふるさとオーナーズ」第一弾として行われる「金鶴熟成酒プロジェクト」
このプロジェクトは、OKESA BAR BUNZOのマスター岩崎元吉士さんが代表をつとめる佐渡相川のまちづくりチーム「相川車座」とタッグを組んで取り組んでいくことになりました。

なぜ、まちづくりチーム「相川車座」が熟成酒づくりに関わるのか?
どんな目的や想いがあるのか?

またこれからの「相川車座」の活動はどうなっていくのかも含め、代表の岩崎元吉士さんこと“あきさん”にお話をお伺いしました。

 


岩崎元吉士 IWASAKI AKIYOSI
佐渡相川のまちづくりチーム「相川車座」代表。佐渡おけさをテーマにしたお店「OKESA BAR BUNZO」のマスター。常に前向きな仕掛け人。島内や島外の人をつなぐ中心的存在。
趣味:サイクリング、釣り、お酒


 

酒飲みたちの夢・・・「金鶴の熟成酒を熱燗で飲んでみたい!」

——今回BORDERLESS佐渡が行う「ふるさとオーナーズ」に、相川車座として協力して「金鶴」の熟成酒をつくることになったということですが、その理由や経緯などをお聞かせください。

あきさん:これは本当に個人的な話になっちゃうのですけど・・・厳密に言うと「相川車座」とは直接は関係がないかもしれないですけれど(笑)

もともと地元のメンバーで「熱燗小僧の会」というのを10年くらい前からやっていました。

その中で盛り上がったのが、純米酒を熟成したお酒を熱燗にするとすごくおいしく飲めるというのがありまして。メンバーの一人で酒屋さんの小杉俊二さんという方が、全国の純米酒や熟成酒を紹介してくれて、それを熱燗にしてみんなで飲んで楽しんでいたのです。

 

——「熟成酒」と「熱燗」はそんなに相性がいいのですね?

あきさん:そうですね。そんな中で、熟成酒ではないのですが、地元で人気の地酒「金鶴」というお酒があって、それを熱燗にして呑むとめちゃめちゃおいしいかったのです。

 
「熟成させた金鶴を熱燗で飲んだらどんなことになるのか?末恐ろしい酒だ・・・!」とみんなで話していたのが始まりです。

加藤酒造店(金鶴を造る酒蔵)で杜氏をしている後輩のモトマサ(加藤酒造店の坂下杜氏)や、佐渡にUターンで戻ってきて今専務をやっている一郎くん(加藤一郎専務)も「熱燗小僧の会」に入ってくれていて、「金鶴の熟成酒をつくってほしい!」と酒飲みたちが熱望したというのが経緯です。

——「金鶴の熟成酒をつくって欲しい」という要望に対して、坂下杜氏や加藤専務の反応はいかがでしたか?

あきさん:ずっとはぐらかされていました(笑)

「金鶴」はもともとフレッシュなお酒をうりにしているお酒なので、今まで熟成酒をつくることは考えてこなかったようなのです。

だけど、熱燗小僧の会に参加してもらって、一緒に熟成酒を飲んでいく中で考え方の変化が起こってきたのかなと。酒というのは、寝かせたら寝かせたなりのおいしさも出てくるというのを感じてくれたのだと思います。

 

——熱燗小僧の会で、酒蔵さんとのつながりが熟成された感じですね。

あきさん:そんな話をアメちゃん(BORDERLESS佐渡代表・雨宮さん)にしてみたところ、佐渡相川のまちづくりとして、島外の人と交流しながら熟成酒をつくる取り組みをしてみたらどうかという案をもらって、「それいいね!」となりました。

 

——以前、加藤一郎さんにお話をお聞きしたのですが、「金鶴は相川のみなさんに一番飲まれている」とおっしゃっていました。やはり佐渡相川で金鶴は、人気が高いのですか?

あきさん:ほんとそうですね。毎日飲んでも飲み飽きないという感じで、ほとんどのお客さんが金鶴を頼むといってもいいほど。
決して華やかな酒ではないけれど、毎日飲むには一番合う酒と親しまれています。うちの店にくる町の人は、(日本酒を注文する場合)およそ9割がたが金鶴を注文しますね。

 

——加藤酒造店さんとしても、金鶴ファンが多い相川まちに貢献したいという思いがあったのでしょうか?

あきさん:そうだとありがたいですね。社長の加藤健さんも相川のまちに何度も足を運んでくれて話を聞いてくれたりしていました。
そういう関係がつくれて、熟成酒をつくってもらうことに至ったのはすごくラッキーでしたね。

 

お酒と人間関係を熟成していく「交流の場」にしたい

——いよいよ「金鶴」の熟成酒プロジェクトがスタートしますが、どんなプロジェクトにしていきたいですか

あきさん:熟成する期間が3年間ありますが、島内外の佐渡ファン、日本酒ファンの人たちとの交流の場をつくっていきたいです。

その交流を通して、私たちとの関係性もお酒とともに熟成していければと思っています。

お酒と人間関係を熟成していく!そんな企画にしていきたいです。

 

——具体的にはどんな内容になりそうですか?

あきさん:今後クラウドファンディングで参加者を募集していきたいと考えていますが、交流をメインにリターンを考えていきたいと思います。佐渡相川のまちに来てもらって、通常は非公開の加藤酒造店の酒蔵を見学してもらったり、熟成途中の1年物、2年物のお酒を試飲してもらったり。

 
また、佐渡に来られない人でも、定期的にオンライン飲み会をやりたいと考えていますし、逆に僕らが東京などへ行って一緒に交流させてもらう機会も作りたいです。

2021年3月に行われた、「東京出張!OKESA BAR BUNZO」の様子(東京都内某所)

——このプロジェクトに興味を持っていただいている方や、「ふるさとオーナーズ」への参加を迷っている方に対してのメッセージをお願いします!

あきさん:このプロジェクトでしかできない体験があると思います。3年間かけて出来上がる熟成酒プラス、島の魅力、相川のひとの魅力がたっぷり入った内容にしていきたいと思います。もし迷っている人がいたら、損はない内容だと思うので、ぜひ応募してもらいたいと思っています。

2022年の「相川車座」は、イメージをカタチにしていく一年

——最後にまちづくりチーム「相川車座」の活動について教えてください。そもそものお話で恐縮ですが、いつ頃からどのような目的で「相川車座」をつくられたのですか?

あきさん:2020年の夏頃、佐渡観光交流機構(佐渡市)と株式会社NOTE(大阪府)と新潟日報(新潟市中央区)の3者で連携協定が結ばれました。(後に佐渡市が加わり4者協定となりました)

連携協定は「佐渡を盛り上げていこう」というもので、最初に取り組まれる地域として、相川地区が選ばれたのがそもそものきっかけです。

それで説明会が開かれるということになり、「どんな盛り上げ方になるのかなと?」思って、私たち飲食店関係者でもともと活動していた「あきんど会」というグループのメンバーと一緒に聞きに行きました。

そこで話されていたことが「100年後の子孫にまちを残していこう」という事でした。実は「あきんど会」としてのもともとのスローガンも「孫の世代まで商売ができるような町にしよう」ということだったので、これはぴったり合っているような話だなと思ったのです。

 

——大事なコンセプトが一致したという事ですね。
あきさん:そうですね。その説明会にいたのが雨宮くんでした。説明会のあとの懇親会で意気投合して、のちに「相川車座」というまちづくりチームをつくることにつながっていきました。

 

——官民の連携協定がきっかけで、住民としても積極的にまちづくりに取り組んでいくために作ったのが「相川車座」なのですね。具体的にはどのような活動をしているのですか?
あきさん:今のところは、土台作り的な活動をやっています。佐渡相川のまちづくりの方法の一つとして、『古民家を活用したまちづくり』というのがあるので、相川にある古民家の物件を一件一件視察しています。
ただし古民家の開発だけが仕事ではありません。「まちづくり」としての活動、例えば清掃活動だったり、地域団体が行う活動のお手伝いだったりを行っています。

——「相川車座」は昨年、2回イベントを開催されましたよね?
あきさん:そうですね。100年後の賑わう佐渡相川をイメージしてもらおうというコンセプトで、7月には「ミライノキタザワ」、12月には「相川京町お江戸まつり」を開催しました。

 

——佐渡島外に住む私もイベント運営のお手伝いをさせてもらって、楽しみながら参加させていただきました!私以外も、島外の人がたくさん関わっていましたよね?
あきさん:そうですね。地元の人に未来の相川をイメージしてもらうという目的もありますが、地元以外の交流関係の人たちに関わってもらいたいという思いもあります。

イベントをきっかけにして、いろいろな人が出入りして、つながっていくというのは嬉しいですね。今後の佐渡相川を活性化するメンバーがどんどん増えるということなので、とてもありがたいです。 

 

——2022年の「相川車座」は、どんな活動をしていきますか?
あきさん:2022年は、いま土台作りとして物件を色々と見させてもらっている中で、点と点をどんどん線でつなぎ、さらにそれが面として形になるような、住む人も良く、来る人も良いような町バランスよく開発していきたいなと思っています。

実際、第一期としての開発予定物件が5件あります。そのうちの1件は、「相川車座」の拠点施設として整備する予定ですので、佐渡や相川に興味をもってきてくれる人の窓口にしていければと考えています。 

相川技能伝承館の裏にある開発予定の施設、ここからは北沢浮遊選鉱場が一望できる

 


 

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